近況愚写録 

ちょっと、遠出。
( 2012年9月14日 )

ほぼ毎日、阿寒の森を歩きつつ、
きのこの写真を撮っているのだけど、
9月になっても、猛暑とからからが続く異常気象のせいで、
きのこの発生は、イマイチ、イマニ、イマサン。

と、いうことで、気分転換、というわけではないけど、
阿寒湖から車で1時間半、超絶清流へ行ってきました。

北海道同様、暑さにあえぐ方々に、
涼しさをおすそわけします!


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いつもなら、この滝を越えるべくジャンプする、
サクラマスかオショロコマの姿が見られるのだけど、
この日は、1時間待っても、滝登りのサカナはゼロ(涙)。



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朝日が射しこみ、その名の通り、神々しいまでに美しい池。
動画を撮影している時に、やたら話しかけてくる親父がいて困った(涙)。



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これ、何かが水面に落ちて、水紋ができているのではなく、
下からこんこんと水が湧き出しているのよ。



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摩周湖の伏流水が水源の、超絶清流。
ひと頃に比べて、バイカモが半分くらいになってしまったけど、
それでも、この風景!いいでしょ!!



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時折、ばしゃばしゃ、と大きな音をたてて、
体中傷だらけのサクラマスが遡上していく。
ガンバレ!



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川全体が、ミネラルウオーター。
って、実は、当たり前のことなんだよなあ……。
ぼくは、喉が渇くと、川の水をすくって平気で飲んでます。
いつもいつも、胴長の中が結露するくらい冷たい。



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こんなに素敵な川を眺めて、
のほほんとした気分になっていたはずなのに、
気がつけば、きのこを探しているのであった(笑)。
これも、一種の、職業病かあ……。
きのこは、ミズゴケノハナ。



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清流は、どんな角度から見ても絵になる。
もちろん、この木にも、きのこが生えていました!



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ここにも、きのこが。
川でも、森でも、やはり、倒木は、きのこの宝庫なのだ。



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あと4、5日早く来ていれば、
ぴっちぴちの写真が撮れたのになあ。
チシオタケ。



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津別峠から見る、屈斜路湖。
いつも行く弟子屈のラーメン屋さんが閉まっていたので、
峠を越えて、津別に出て、ラーメンを食べるつもりなのだ。


( 撮影データ=11枚= D800 )
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 近況愚写録 

ミヤマタマゴタケ。
( 2012年9月16日 )

オンネトー近くの森で、
ミヤマタマゴタケの5姉妹(笑)を発見!
卵状のものから、傘が開きつつあるものまで、
成長度合いもさまざま。
実に絵になるきれいなきのこですな。


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( 撮影データ=5枚= D800 )
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 近況愚写録 

大ミヤマタマゴタケ祭り。
( 2012年9月26日 )

今年は、暴暑の影響で、
きのこの生育状況が不安定。
時期がずれていたり、
まったく見られなかったり、
あるいは、大発生していたり。

阿寒の森のいたるところで、
ミヤマタマゴタケが大発生。
あまりに見かけるので、
最近では、よほど良い条件でなければ、
写真を撮らなくなっちゃいました(笑)。


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( 撮影データ=6枚= D800 )
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 近況愚写録 

ベニテンをめぐる冒険。
( 2012年10月7日 )

ガイドをしているときに限って、
きのこをはじめとする、いい被写体に出会うことが多い。
原生林に囲まれた阿寒湖西部を行くカヌーツアーのガイド中、
おやつを食べるために、たまたま上陸した場所が、
なんと、なんと、ベニテン天国だったから、さあ大変。

阿寒湖の周りは、トドマツやエゾマツなど、
針葉樹を中心とする森がほとんどなのだけど、
日当たりがいい水際では、ミズナラやダケカンバなど、
広葉樹もたくさん見られるわけです。

上陸した場所も例外ではなく、
岸辺にたくさんのダケカンバが生えていた。
ダケカンバと言えば、シラカバの仲間。
そして、きのこ好きなら、
シラカバと言えば、ベニテングタケ、と、
反射的に思い浮かべてしまうのさ。

そう、ベニテングタケは、シラカバ系の菌根菌。
シラカバあるところに、ベニテンあり、なのだ。

お茶を飲み、お菓子をつまんでの帰り道。
ふと、水辺のダケカンバの根本に目をやると、
真っ赤な一団が……。

ああ!
ベニテンくんだ!
しかも、すんごい団体さんだ!
半円を描くように、なんと、大小、新旧合わせて、
20本以上が隊列を組んでいるではあ〜りませんか!

会いたい、会いたい、と思っていた、
ベニテンちゃんとの、今季初対面……。
それが、よりによって、ガイド仕事中。
写真を撮りたい!でも、カメラ持ってない!
その悔しさたるや、納豆を前にして醤油がない状態(笑)。

もちろん、きのこにあまり興味のないカヌーのお客さんも、
団体ベニテンを目の当たりにして大喜び!
まあ、ツアーとしては、大成功ですな。

と、いうことで、
翌日早起きして、一人カヌーを漕ぎ出し、
前日のツアーの上陸地点を目指したのでありました……。
浅瀬で見かけたくまさんの足跡にちょっとだけビビリながら。

カヌーで原生林を目指すなんて、
くまさんが身近で活動しているなんて、
ここはカナダか、アラスカか(笑)。
そう、阿寒湖周辺での「きのこ撮り」は、
どきどきわくわくが止まらないのであります。

さあ、冒険の湖へ漕ぎだそう!


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必要最小限の撮影機材と、
熊鈴、熊撃退スプレーを持参。



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D800にアクセントを添えるのは、つくってもらったばかりの、
柴犬はなさんバージョンのきのこストラップ(左)。



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後ろを振り返ると霧の間から雄阿寒岳の勇姿が。



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湖面が穏やかだったので、カヌーを漕ぎながら、
動画なんぞも撮影してみました。



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近道をすべく、葦原を突っ切るのさ。
(動画キャプチャー画像)



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例年よりも10日くらい遅れている紅葉。
ようやく紅くなりはじめた感じ。
(動画キャプチャー画像)



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目当ての上陸地点へ。
前日、このすぐ近くの場所で、
浅瀬を歩いたくまさんの足跡を見つけたのさ。
(動画キャプチャー画像)



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どど〜んと、
ベニテングタケが15本。
1本はわかりにくいかも(笑)。



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半円を描くように並ぶ、ベニテンくん。
数えたら、全部で、24本ありました。



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( 使用カメラ = RICOH GX100、Nikon D800)
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 近況愚写録 

なが〜い、一日。
( 2012年10月9日 )

前日、ベニテン天国に上陸したはいいけど、
興奮したあまり、撮りそこねたカットもある気がして、
再上陸を目論んだのであった。

ただし、一人でカヌーを漕ぐのは大変なので(笑)、
「この世のものとは思えない超ベニテン天国があるよ〜」
と、助手兼漕ぎ手として、弟子のきのこ女子を誘った。
朝5時起きの、6時出発。

二人でひたすらカヌーを漕ぎ、
いざ、わくわくしながら、かの原生林へ上陸してみると、
なんと、なんと、そこには、目を疑うような光景が……。
あんなにたくさん生えていたベニテングタケが、
4本残して、すべて、食べられているではありませんか!
おそらく、くまさんの仕業かと……。

あ〜あ。

ちなみに、その後、
話を聞いた、ネイチャーセンターの稜ちゃんが、
仕事にかこつけて見に行ったところ、
すべてのベニテンが食われていたそうな……。

もう、くまさんたら、油断も隙もないんだから。

と、いうことで、長い、長い、なが〜い一日は、
こうして始まったのであった。


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阿寒湖畔では、例年よりも、10日くらい遅れて、
ようやく紅葉が始まった感じ。



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なんだかんだ言っても、
ベニテングタケは美しい。



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くまさんは、なぜ、この4本を残したのか?
ここまで食べて、ラリッたか、おなか一杯になったんだろうなあ(笑)。



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10時半から、エコミュージアムセンターで、
釧路市教育委員会マリモ研究室 若菜勇氏のセミナーを拝聴。
テーマは「世界自然遺産からみた阿寒湖とマリモ」



marimo kansatsu

セミナーのあとは、午後から、
マリモ生息地に移動して、マリモ観察会へ。

普段立ち入りできないマリモ生息地から見る雄阿寒岳は、
なんかとても新鮮なのだった。
温泉街よりも格段に水がきれい。



marimo

打ち上げられたマリモ。
中が空洞になっているので水から出るとひしゃげてしまう。



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マリモを手にする若菜氏。
湖水からマリモを救い上げてから、
ちょちょちょいと形を整えると、まんまるマリモに。



baryuu?

マリモ観察会が終わるやいなや、
突発性ラーメン食べたい病が発症!
車で1時間ほど走って、美幌町は馬龍さんへ初訪問。
特製味噌ラーメンを注文する。
道産小麦手打ち麺は、しこしこして、スープによくからむ。
もうちょっとだけ頑張ったら、なかなかのお味になるかと。
(上から目線の意見ですみません……)



dokutsurutake

お天気がいいので、美幌から戻ってすぐ、
カメラ機材を積み込み、今度は、オンネトーへ向けて出発。
無風状態だったので、満天の星空が湖水に写り込む。
りゅう座流星群の極大日とかで、流れ星もびゅんびゅん。

ところが、レンズに不具合が!
以前赤い筋が入ってしまった場所とは別のところに、
またまた赤い筋が入っているのを確認(左上)。
修理に出したのに、再び不具合なんて……。
なんだかなあ。
近日再入院予定っす。

撮影終了は23時。
気温は1度まで下がってました。
いやはや、お疲れさまでした。


( 使用カメラ = RICOH GX100、Nikon D800)
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 近況愚写録 

恒例、阿寒川の紅葉。
( 2012年10月17日 )

たまには、きのこ以外の写真を(笑)。
毎年あまり代わり映えのしない写真になってしまうのは、
やはり、主役のきのこが写っていないせいかも(笑)。

9月の異常な暑さで、今年の紅葉はイマイチ、
と、思いきや、ここのところの寒さで、
随分、挽回してきたような気さえします。

でも、やっぱり、例年に比べると、
色味、特に赤系が、今ひとつな感じで、
おまけに、1週間は遅れてやってきてる。

とりあえず、阿寒滞在、最後の最後で、
どうにか、紅葉らしい風景に出会えました。
まだまだ緑が多いけど……。

ちなみに、去年は、こんな感じ……。

と、いうことで、まもなく、
柴犬はなさんが待つ群馬へと旅立つ予定です……。


canoe


benitengutake


benitengutake


marimo seminar


marimo kansatsu


marimo


( 使用カメラ = Nikon D800)
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 近況愚写録 

きのこと、阿寒川の紅葉。
( 2012年10月23日 )

阿寒を離れて数日経つけど、
体と心から、阿寒が抜け切らない。

大量の写真データを整理しつつ、
各種原稿なんぞを書いていても、
ふとした拍子に、心が阿寒へ飛んでいるような状態。
たかが1000km、されど1000km……。

やっぱり、阿寒の森はいいよなあ……。

特に今年は、晩夏から初秋にかけての異常高温のせいで、
きのこの発生がまったくでたらめで撮影に苦労したり、
後半にあまりよくない出来事が重なったりしたので、
逆に、胸の奥の隅々にまで、阿寒が浸透してしまったのかも。
「社会復帰」するまでには、相当の時間がかかるなあ……(笑)。

滞在最後の週は、いろいろな忙しさにかまけて、
ツイッターに写真をアップするのがやっとだったので、
少しだけ、まとめてご覧に入れようかと……。

ぼくが撮影した写真なので、
阿寒川の紅葉がどれほど美しかろうが、
あくまでも、主役は、きのこ(笑)。
あしからず。

来年の春くらいには、例年どおり、
きちんとプリントに仕上げて、しかるべき場所で、
思う存分、皆さまにご覧いただきたい、とは思ってます。


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ムラサキゴムタケ


benitengutake

ムキタケ


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ツガサルノコシカケ
(何気に、この写真がいちばんのお気に入りです)


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ウスヒラタケ


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ニガクリタケ


marimo kansatsu

ヌメリツバタケ
(もやっているのは温泉が湧いているから)


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ヌメリツバタケ


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ヌメリツバタケ
(ちょっとわかりづらい……?)


( 使用カメラ = Nikon D800)
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