近況愚写録 

謹賀新年。
(2011年1月1日)

ezonakiusagi

エゾナキウサギ
ユキウサギの写真がありませんでした!



あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。


今年も、きのこ・粘菌写真家業に、
ますます力を入れていく所存でございます。

今年前半の主な予定といたしましては、まず、
JICA帯広国際センター の1階ロビーで、
1月15日まで、きのこ・粘菌写真が展示されております。

つづいて、あの ほぼ日刊イトイ新聞 で、
2月くらいから、きのこ系の連載をさせていただく予定です。

また、5月下旬に、東京で、初の個展開催!

詳しくは、順次、また、この場で、
お知らせさせていただきます。

お正月早々「浮雲倶楽部」をご訪問くださった、
奇特な皆さまに、今年1年、幸多からんことを。


sougakudai

ユキウサギの足あと 奥の山は雄阿寒岳


mangetsu

太平洋から昇る真冬の満月 うさぎさんが見えますか?

(撮影データ=3枚=D2X)
Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

レンタル期限のその日まで。
(2011年1月3日)

shibainu hanasan

おっと、久しぶりの、カメラ目線


すべての生物は、その身体、というか、生命を、
地球から期限付きで借りている、と考える。

借りている、と考えると、やはり、
それに伴う対価を払うのが普通で(笑)、
さらに、
ほとんどすべての生物は、生きていくうえで、
何らかの形で他の生物の命をもらっているので、
自分が生きている分と、
自分が他の生物の命を利用することの分、
ふたつのことで、地球に借りがあるわけです。

ニンゲン、というか、ぼくは、地球に、
どんな対価を払うことができるんだろう?

レンタル期限が切れたら、つまり、死んだら、
地球に返さなければならないわけだけど、
使用前のような、きちんとした形で、
地球に返すことができるのだろうか?

そんなことを考えつつ、
柴犬はなさんと、新年恒例の、
ご近所神社巡りをしている、
静かなお正月の朝です。

あんまり関係ありませんが、
昨年目にすることが多かった「生物多様性」という言葉は、
ぼくの理解では、経済用語、なんですよねえ……。

shibainu hanasan

神さま、ちょっと、失礼いたします


(撮影データ=GX100)
Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

「退化」と言わず「進化」と言おう。
(2011年1月10日)

shibainu hanasan

なんで写真なんか撮るの?


年末の冬至の頃にくらべて、
ぐんぐん日の出が早くなっているし、
日の入りが遅くなっている。

朝の7時ころに、はなさんとお散歩へ出かけると、
東の低い山の上からちょうど太陽が顔を出し、
真正面から光が浴びることになるので、まぶしいの、なんの。
サングラスは必需品だ。

はなさんは、目の周りに、
テレビの水戸黄門に出てくる悪代官のような(笑)、
黒い目張りが入っているので、
ニンゲンほどにはまぶしくないのかもしれないけど、
太陽の方角へ向かって歩いているときには、
ぼくを日よけにして真後ろにぴったりはりつく。
(強い向かい風の時もおんなじ)

ぼくがいじわるして、じくざぐに歩いても、
はなさんは、ストーカーのように、
後ろにぴったりついてくる。
柴犬だって、まぶしいのは、イヤなのだ。

まぶしい、といえば、
深海や洞窟の中など真っ暗な環境で暮らしている生物で、
たまに目がないやつがいるけど、
目が「退化」したっていうのは間違ってないかなあ?

だって、それまであった目が、
時間経過によってなくなった、ということは、
目のある種類が淘汰されたってことで、
光がない漆黒の闇の闇の環境では、
目がない方が生育に適していたってことでしょ?

確かに、真っ暗闇で何かを探して、
目を凝らすのは、ものすごく疲れる。
いっそ、目をつぶった方が楽だもん。

その環境に適した性質を獲得(?)することは、
「退化」ではなく「進化」っすよねえ。

いま、日本経済は、真っ暗闇なので、しばらくは、
目を凝らしてキョロキョロするより、
じっと目をつぶって我慢してる方が得策かも(笑)。

これからの日本は少子高齢化で、
人口は減るわ、じじばばばかりになるわで、
いわゆる経済力がだんだん劣化していくだろうことは、
火を見るより明らかなはずなのに、
なんで、たくさんのアタマのいい人が、
経済成長を前提に未来を見ているんだろう?

限られた「国力」で、
一体、どれだけ頑張ればいいのさ?
それが、よくわからないんだよなあ……。

「ガラパゴス」とか言うけどさ、
おんなじような言葉を話して、
おんなじような文化を持っているニンゲンが、
約1億人もいるって、マーケット的にもすげえじゃん!
って、ついつい思ってしまうんだよなあ。

世界を見ることは必要だけど、
日本を見ることはもっと必要さね。

「世界標準」より「日本独自」の方が、
かっちょいいし、面白いと思うんだよなあ。

とてつもなく、難しいだろうけど、
経済至上主義ではない、
お金に代わる新しい価値観を作ることができれば、
すんごく豊かな未来が待っているかもしれない。

経済力がすごく落ちたとしても、
国民が心豊かに暮らせるのであれば、
それは、国として、
「退化」ではなく「進化」だ!

まあ、あんまり、無責任なことばかり言ってられないので、
今年は、経済の「け」の字も少しは勉強しないと……。

何はともあれ、
本日、成人式を迎えた若い皆さんは、
世界が未だ経験したことないような、
不可逆的人口減による超高齢化社会で、
生きていくことになるかと。

難題は山積みですが、ぜひ、頑張ってください。


shibainu hanasan

お正月恒例、お稲荷さんとのツーショット


(撮影データ=GX100)
Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

ありがとう、ジムニー・シェラ。
(2011年2月4日)

jimny sierra

知床連山を眺める。右が羅臼岳。


初代ジムニー・シェラは、
北海道に移り住んだ1995年に、新車で買って、
(シェラデザインズ リミテッドという限定車)
10年で19万8000キロ乗り、もう2年乗るつもりで、
車検を通したその日、林道走行中にスリップして、
2m下の川へ真っ逆さまに転落して、全損。
(ぼくはまったくの無傷!)

その数日後に、近所の中古屋さんで、
ほぼ同じジムニー・シェラを見つけて、
これ幸いと、すかさず購入(1993年製、走行4万キロ)。
もうすぐ7年目で、現走行距離は18万8000キロ。

エンジン音はかなりうるさくなっているし、
(高速道路走行時、会話不可!)
燃費は目に見えてがくんと落ちているし、
トランスミッション系から異音が出はじめ、
タイミングベルトに、クラッチ板に、
何やらかんやらの交換時期も迫っている……。

と、いうことで、
車検は1年以上残っているけど、
インターネットを駆使して、
新しい車を見つけることにした。

もちろん、第一候補は、ジムニー・シェラ。
新型は、顔が気に入らないけど、仕方ない。

こだわりは、ひとつだけ。
マニュアルトランスミッション。
オートマチック車は、楽かもしれないけど、
とにかく、イヤなのだ。

ところが、いまの中古車市場では、
天下のジムニーと言えども、
マニュアル車よりオートマチック車の方が、
多く出回っているのね。

なかなか、ないのよね、気に入ったのが。
ひとつ、いい!と思った車の販売店に電話をすると、
ひと足違いで売れちゃったとか。

そこで、ふと、思った。
ここ2年くらい、ジムニーじゃなければ走れないような、
すさまじい場所へ行ったのは、ほんの数回だけ。

それよりむしろ、
北海道内の移動はもちろん、
関東地方から東北地方への移動などなど、
長距離運転がもともと多いうえに、
高速道路を使う機会がすごく増えている。

ジムニー以外を検討してもいいのではないか!

林道などの悪路、雪道に強い車がいい。
でも、
ランクルを買うほどのお金はない。

ああだ、こうだ、考えているうちに、
天啓に打たれた。

そうだ、フォレスターがあるじゃないか!
「森の人」なんて、名前も素敵じゃないか!

ただ、フォレスターも、新型のデザインが嫌い。
今あるお金を頭金にして、ローンで新車を買う、
という選択肢は、なし。

それにしても、
フォレスターも、MT車が少ないのよ。
少ないから、おんなじような状態だと、
AT車よりも10万〜20万くらい高くなっちゃう。

それでも、予算内で、どうにか、
いいものを見つけました。

車を買おう、と決めた翌日には、
インターネット検索で候補を3台に絞り、
その翌日には埼玉まで現物を見に行き、
えいや〜と、決めちゃったのでした。

2003年製、走行4万2000キロの、
フォレスター 2.0 X20 L.L.Bean エディション。
赤紫色(赤柴、ではない)。

ジムニー・シェラ、17年間、ありがとう。
そして、
フォレスター、これから、よろしく。


jimny sierra

夕暮れの阿寒、双岳台。


jimny sierra

道無き、十勝川河口。


jimny sierra

阿寒湖畔、尻駒別。


forester hanasan

フォレスターにまだ馴染めない感じの、はなさん。


(撮影データ=D2Xほか)

Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

車とカーナビ嬢の、ネーミング問題。
(2011年2月10日)

shibainu hanasan

ああ、いやだ、いやだ……


車に乗るのは嫌いだけど、
車に乗ると楽しい場所へ行ける、
と、
思っているかどうかわかりませんが、
はなさん、車に乗ることは、拒みません。

はい、乗って、
と、後部座席のドアを開ければ、
ほんの一瞬、ためらったあと、
ぴょん、と飛び乗ります。

でも、車に乗っている時は、
ジムニーのときも、今のフォレスターも関係なく、
窓の隙間から鼻先を出したり、うろうろしたりと、
本当に落ち着きがありません。

上の写真の耳を見れば、まあ、
車に乗っているとき、はなさんが何を思っているか、
なんとなくわかります。
(ヤマネを見つけた人、スルドイ!)

ごめん、はなさん。


さて、大雪が降るなか、
ディーラーがある、さいたま市まで遠征。
最新データへバージョンアップがなされ、
駆動部のへたりを直した、
HDDカーナビを取り付けてもらいました。

これで、ようやく、
新規車購入プロジェクト、終了間近、です。

最後に残った問題は、ネーミング(笑)。

かつて、
友人の888氏のレガシー・カーナビ嬢には、
場末スナックのちょい酒焼け的ハスキー声から、
「あけみちゃん」と名付けたのですが、
我がフォレスターのカーナビ嬢には、
どんな名前がいいか?

我が人生で初めてとなる、カーナビ装着。

音声でご案内してくださる「中の人」は、
いつも冷静沈着で、落ち着いていて、
無理難題をふっかけても、突発的事項が発生しても、
ドタキャンしても、きまぐれをおこしても、
まゆひとつ動かさずに、てきぱきと仕事を推し進め、
常に状況を把握し、気配りを忘れない、
そんな、優秀な秘書のような方だとお見受けしました(笑)。

そして、それよりも、何よりも、
フォレスターに名前をつけたい(笑)。

いま、原稿を書くことより、
そっちの方で悩んでます……(笑)。

いかん、いかん、
さあ、フォレスターの分、
しっかり仕事して、しっかり稼がねば!



最後におまけ。

「いない、いない」

shibainu hanasan









shibainu hanasan


(撮影データ=GX100)

Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

命名、エリカさま。
(2011年2月13日)

car navi

関越トンネルに入る直前に、
突然、高速道路表示が出なくなったカーナビ
(撮影=雨神さま)



東京から、雨神さまが遊びにきたので、
フォレスターに乗って、日帰り雪見&ラーメンの旅に出た。

関越自動車道の前橋ICの先で、
いきなり30キロの渋滞に捕まって、イライラ。

渋滞が解消したあとも、
追越車線をたらたら走る車に、イライラ。

左側の登坂車線から追いぬいてきて、
いきなり車線変更して目の前に割り込む車に、イライラ。

はあ……。

関東近辺では、
休日の高速道路を運転するだけでも、
けっこう、ストレスがたまるなあ……。

天気予報では雪なのに、
新潟は、時折、雨ともつかない雪がぱらつくだけ。
で、遅ればせながら、「はっ」と気がついた。

フォレスターの助手席に鎮座なされますは、
かつて、2月の阿寒に雨を降らして住民を恐怖に陥れ、
一昨年のトムラウシ山で史上最悪の遭難を引き起こすなど、
(1日遅れで、遭難組と同じルートを歩いていた)、
行く先々で雨を呼び込む、
天下無敵の雨神さまなのだった(笑)。

雪なんか、降るわけがない!


それは、ともかく。

カーナビを使うと、やっぱり、便利ですねえ。
知らない所へも、地図なしで行けちゃうなんて……。
すげえなあ。

我がフォレスターに装着されたカーナビは、
関越自動車道を走行中、何も操作をしてないのに、
「高速道路モードを中止します」
と、宣言するやいなや、高速道路表示を消して、
道なき野山を突き進むがごとくの画面を見せてくれたり、
(そして、しばらくしてから、唐突に直った)

長岡南越後スマートICで関越道降りてから、
上越線宮内駅までの案内をお願いすると、
フォレスターの車幅ギリギリの、
細くてくねくねした道ばかり通るように誘導するとか、

ただ優秀なだけではなく、何というか、
気まぐれプッツン的気質もお持ち合わせのようだ(笑)。


まあ、何はともあれ、
予定より大幅に遅れたものの、無事、
長岡の人気店「青島食堂」「いち井」で、
おいしいラーメンを食べることができた。

「いち井」では、行列ができていて、
並び始めてから食べ終わるまでに1時間。
こんなに並んでまでラーメンを食べたのは、
東京は九段にある「斑鳩」以来だなあ。

どちらのラーメンも、おいしゅうございました。

それから、北陸道、上信越自動車道を経由して、
長野県上田市にある、別所温泉へ。
源泉かけ流しの、気持のいいお湯につかる。

上田でもう一軒ラーメン屋さんに寄る予定だったけど、
18時の夜営業時間まで間がありすぎるので、
帰路につくことに。

車を走らせて、しばらくしてから、
「異変」に気がついた。

エンジンスタートと連動しているはずなのに、
カーナビが起動してないぞ!

スタートスイッチを押しても、
ピピピ、というのみで、動く気配がない。

うわ、今度は、仕事拒否かよ(笑)。

路肩に車を停めて、エンジンを切り、再スタート。
カーナビは、何事もなかったかのよう、普通に起動。

やれやれ。


40代のオヤジ同士の会話は、
あれあれ、それそれ、と「こそあど」ばかりが目立ち、
固有名詞が出るまで相当時間がかかっているため(涙)、
以下の会話は、
要所を抜き出し、かつ、単語を補填し、
分かりやすいように、まとめてお送りするとしよう(笑)。


「カーナビに名前なんか必要ないじゃん」
と、雨神さま。

「プッツン系の女優さんの名前を借りようかと」
と、ぼく。

「ふ〜ん、例えば?」

「石原真理子とか、あの、ほら、あの人」

「あの人?」

「全身入れ墨の人と、できちゃった再婚した人」

「ああ、広末涼子ね」

「そうです、そう」

「でも、まりこちゃんは、やめて」

「どうしてですか?」

「どうしても」

「じゃあ、りょうこちゃんにします」


「愛する妻のために、生産者直売のお米が買いたい」

「長野のお米はどうなんでしょう?」

「新潟で買いそびれちゃったから、長野でいいの」

「お米屋さんに寄りますか?」

「そうだ、道の駅なら農産物直売所があるかも」

「近くにあるか、あけみちゃんに聞いてみます」

「あれ、あけみちゃんは、盛岡のカーナビでしょ」

「りょうこ、って何となく呼びづらいですねえ」

「だから、名前なんか……」

「いえいえ、必要なんです」

「じゃあ、あれ、映画の記者会見で『べつに』を連発した」

「ああ、わかりました、あの人ですね、あの、かわいい」

「そう、あの人なんか、いいんじゃない」

「顔は思い浮かぶんですけど、名前が出てきません」

「だから、あれだって、あれ」

「ああ、エリカさまだ!」


普段はきりり、と仕事をするけど、
時々、気まぐれになったり、
わがまま言ったり、プッツンしたり、
おまけに、仕事拒否したり……。

あれあれ、カーナビでそうなるってことは、
いわゆる、故障では……(笑)。

と、いうことで、我が、カーナビの名前は、
「エリカさま」に決定(笑)!
すみません、おバカなことを延々と書いて。


car navi

青島食堂 ラーメン


car navi

いち井 醤油ラーメン


(撮影データ=GX100)

Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

あの「ほぼ日」で連載開始!
(2011年3月1日)

syougenji

ショウゲンジ


本日、3月1日から、
あの、ほぼ日刊イトイ新聞 で、
「きのこの話」という連載が始まりました。

週に1度、火曜日に更新していく予定なので、

「ほぼ日の火曜日は菌曜日」

などと、ご記憶いただければ幸いでございます(笑)。

このコンテンツ、ぱっと見た目は、
きのこの、食・毒判定がメインであるかのようですが、
読者がいちばん興味を持っているだろう、
きのこの「毒」「食」を入り口にして、
色や形や大きさなど、
きのこ「本体」の生態はもちろん、
きのこが生えている環境や自然のことなどに、
想いを巡らせて楽しんでいただければいいなあ、
などと想いつつ、つくっております。

今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。


さて、
本日、「PHOTO」ページの、
 2010年 阿寒の森のきのこ その4
に、新たなきのこ写真を8枚アップしております。
どうぞ、ご覧あれ。


carn mor

超素敵なプレゼントをいただいてしまった。
さ、さ、さ、30年もの!の、カリラ!
「ほぼ日」連載開始記念日の本日、開封します!
感謝、感謝。



(撮影データ=D300、GX100)

Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

ホコリタケの「ホコリ」。
(2011年3月8日)

hokoritake

胞子(左側に飛んでいる細かい粉)を噴出する、
ホコリタケ(キツネノチャブクロ)



ええと、宣伝させていただきますと、
2011年3月1日から、
あの、ほぼ日刊イトイ新聞 で、
「きのこの話」 という連載が始まっております。

そして、本日は、
更新日であるところの火曜日、
きん、きん、きのこの「菌曜日」(笑)。

連載2回目を記念して(笑)、本日は、
ほぼ日「きのこの話」との連動企画をお送りいたします。

上の写真は、
ホコリタケの、その名を表す、
「ほこり」を噴出する瞬間です。

実際、自分の手で、ホコリタケを持って、
ぶしゅ、と胞子を噴出させるの、
これが、すんごい快感なんですよ(笑)。

世間やオトナにナメンナヨ光線を放つ男子高生も、
慣れない化粧のノリが悪くていらいらしている女子大生も、
都会の荒波に揉まれて疲れているOLも、
粘菌、もとい、年金問題でいらいらしているお年寄りも、
ホコリタケを「ぷしゅ〜」っとやったとたんに、

「きゃ〜っっ!!」

ほとんど、例外なしに。

ホコリタケがあるおかげで、
夏から秋にかけて、森のガイドがしやすいのなんの。
みんな、イチコロ、ですから(笑)。

皆さんも、ホコリタケを見つけたら、
ぜひ、お試しください(笑)。

ぼくは、相当数のホコリタケを、
「ふぎゅっ」とやっているので、
相当量の胞子を吸い込んでいる可能性があり、
気管支や肺で成長した菌糸がうごめいてやしないか、
ちょっとだけ心配なんですけど……。


tanukinochabukuro

こちらは、ちょっと古くなった、
タヌキノチャブクロが、胞子噴出!



(撮影データ=D300)

Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

「きのこの森、森のきのこ」
(2011年4月9日)

DM


風薫る5月の下旬に、
東京は千駄木の フリュウ・ギャラリー におきまして、
写真展「きのこの森、森のきのこ」を開催いたします。

新井文彦写真展
「きのこの森、森のきのこ」
フリュウ・ギャラリー
・東京都文京区千駄木1-22-29 白石ビル1階
・2011年5月20日(菌)〜 5月25日(水)
 12時〜19時(最終日15時まで)


ウェブでご覧いただくのとは、ひと味もふた味も違う、
オリジナルプリントをご覧いただける数少ない機会ですので、
お時間がありましたら、ぜひ、お越しください。

ちなみに、今回の写真展では、
A2ポスタープリント、A3とA4サイズのマットパネル、
はがきサイズ(ブナ材フォトフレーム入り)など、
展示する作品を販売することになっております、はい。
(きのこ、粘菌だけに、超ご”胞子”価格!)

どうぞ、よろしく。


なお、DM数に若干の余裕がありますので、
来場する、しない、関係なしに、
ご希望の方へ、お送りしたいと存じます。

件名を「DM希望」として、
郵便番号、住所、氏名をご記入のうえ、
ukigumo_c@me.com
(コピー&ペーストする場合には@を小文字に!)
まで、Eメールでお申し込みください。

ええと、一応、締切りは、
2011年4月24日、先着50名さま、ということで。
(注 すみません、4月14日で締め切りました!)

4月30日までにDMが届かなかった場合は、
応募数がまさかの50超え!だったとご理解くださいませ。

なお、写真展会期中に、このDMをお持ちくださった方は、
「握手券」としてご使用いただけます(笑)。

メールアドレス、住所などの個人情報は、
DM発送にのみ使用し、DM発送後にすべて破棄します。


どうぞ、よろしくお願いいたします。


ええと、写真展の告知だけでは無粋なので、
近所の保育園跡地のほぼ満開の桜でもご覧いただきましょう。

sakura

4月9日撮影

(撮影データ=GX100)

Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

タケノコより、きのこ。
(2011年4月24日)

syunran tsuchiguri

ウサギに葉っぱをかじられたシュンランと、ツチグリ。


昨年は、例年よりも、
1週間くらい早く、タケノコが顔を出した。

で、先週、はやる気持ちを抑えつつ、
友人のみっちゃんの家が所有する山へ、
タケノコを探しに行くも、当然のごとく、空振り。

からから天気が続いていたので、
雨を待ち、満を持して、再び、みっちゃんちの山へ。

はい、初モノのタケノコ、2本お持ち帰り!


道なき雑木林を散策すると、あるわ、あるわ。
何が?って、もちろん、きのこですよ、きのこ(笑)。

雑木林の斜面で、
シュンランを見つけると、
下に、ツチグリ。

スミレの横にも、タケノコの横にも、
はい、ツチグリ!
これでもか!と、ツチグリ。
写真の主役も、もちろん、ツチグリ(笑)。

おかげで、たっぷり、きのこを補給したぜ。

ちなみに、ツチグリは、
林の裸地に発生するきのこで、
成熟すると外側の厚い皮が星型に裂けて開く。

この網目模様の厚い外皮は、湿気が多いと開き、
雨粒が落ちたり、動物に踏まれたりしたとき、
内側の袋から胞子を放出するのだ。

幼菌のときは、土の中にあるので、
なかなか探しづらい。

そして、今見られるツチグリは、
残念ながら、カラカラの、置物、フィギュア状態。
ピチピチツチグリに会えるのは夏から秋にかけて。


syunran tsuchiguri

シュンランとツチグリ。


sumire tsuchiguri

スミレとツチグリ。


takenoko

今年初ものの、タケノコ

(撮影データ=4枚=GX100)

Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

写真展「きのこの森 森のきのこ」終了。
(2011年5月26日)

syashinten



5月20日から25日までの6日間、
東京・千駄木のフリュウ・ギャラリーで開催した、
初めての写真展「きのこの森 森のきのこ」は無事終了。
本当にたくさんの方にお出でいただき、感謝、感謝、です。

ありがとうございました。

このあとは、しばらく、群馬に滞在したあと、
6月中旬くらいから、東北経由で、
北海道へと渡り、10月いっぱいくらいまで滞在する予定です。

皆さま、ぜひ、阿寒へ、きのこを見に来てください!
そして、
ウェブサイトでの、新作きのこ写真をお楽しみに。


syashinten

たくさんの方々に来ていただきました



syashinten

きのこ女子に大人気だった、奥の雑多コーナー



おまけ


syashinten

写真評論家・飯沢耕太郎さんと、
写真家・水越武さんの、ツーショットだぜ。



(撮影データ=4枚=GX100)

Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

そして、いざ、阿寒へ。
(2011年6月20日)

shibainu hanasan

本箱の「新宿鮫コーナー」で熟睡のはなさん。
ブラッシングしてから部屋へ入れるものの「背中かいかい」をすると、
ふわふわの毛が浮き出て、すぐにこのありさま……。
邪魔だけど掃除機はずっと出しっ放し。



さて、そろそろ、
関東地方も暑くて耐えられなくなりつつあるので、
北海道は阿寒へ向けて旅立とうと思っております。
(今年は、白神、八甲田遠征はなし、です)

柴犬はなさんとは、しばしの、お別れ(涙)。

これから、阿寒で撮影した、きのこ・粘菌写真を、
ばしばしアップしますので、お楽しみに。


ちなみに、
阿寒できのこが見たい、
阿寒の原生林で深呼吸したい、
という方は、
ぼくに直接メールしていただいてもいいのですが、

阿寒ネイチャーセンター

に、お問い合わせ、ご予約くださいませ。


おまけ
先日の東京遠征での、飲み食い(笑)。



syodai keisuke

初代けいすけの、黒味噌ラーメン。黒いのは竹炭らしい。



syashinten

東京駅八重洲地下街にある東京ラーメンストリートへ。
午前11時に行ったのに、六厘舎は1時間待ちだったので、斑鳩へ。




syashinten

おなじみ、新宿の、麺屋武蔵。



syashinten

超久しぶりに、新宿中村屋のカリーも食べてみたぜ。



aoyama kaiwai

夕闇迫る青山の屋台風香港料理屋で、生ビールをぐいぐい。


(撮影データ=6枚=GX100)

Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

急ぎ足の東北縦断。
(2011年6月28日)

nebuta

青森と言えば、ねぶたくん。


緩急いろいろな用事が重なり、
結局、のんびりと東北をぶらぶらしている余裕がなくなり、
すぐさま、北海道へ行かなければならなくなった。

6月22日、早朝4時半に群馬を出発。
高速道路を使わず、ひたすら一般道を走る。

大間々から足尾へ抜け、さらに日光へ。
ここで、カーナビのえりちゃんは東武日光駅手前で左折指示。
え?と思いつつ、そのまま左折したら、急坂くねくね道路に突入。
気づいたときには、すでに遅し、戻るに戻れず(笑)。
ええい、ままよ、と、峠攻め!
霧降高原の絶景を堪能させていただきましたよ。

えりちゃん、なんで、今市〜鬼怒川温泉〜川治温泉の、
ごくごく一般的な国道121号ルートを使わないんだ?
さすがだなあ……。

そして、会津田島、会津坂下経由で喜多方へ。
まことでラーメンをすすり、さらに北上。

山形県長井、寒河江、新庄を走りぬけ、
秋田県十文字で、またまた、ラーメンタイム。
マルタマでサッポロラーメンをすすり、さらに北上。

秋田の横手、湯田を抜け、
岩手に入ってすぐの西和賀は真昼温泉につかって、
長旅の疲れを癒しつつ、さらに北上して、盛岡へ。

走行距離約470キロを14時間かけて走破。
さすがに、腰がばきばき、肩がかちかち!
フォレスターの1リッターあたりの走行距離は、
伸びに伸びて14.5キロを記録。
先代ジムニーシエラよりいいじゃん!

23日、午前7時前。
頭をがつんと殴られたような、
震度5弱の地震が目覚まし替わり(笑)。

盛岡〜小坂間は、高速道路を使用。
ETCの通勤割引で半額。

小坂から国道282号、国道7号を経由し、
大鰐弘前ICの先から県道13号に入って黒石へ。

温湯温泉で、のほほんとしてから黒石市街へ。
お昼は、もちろん、ラーメン(笑)。
3代、100年にわたり続いている、
津軽百年食堂のひとつ、長崎屋へ。
重ねて、黒石の古き良き街並みを堪能。
黒石、実に、いい街ですな。

3月の震災の影響で八戸港が使えず、
苫小牧行きのフェリーは青森港発に変更中なので、
国道102号で八甲田の山へと上り、103号で下って、
20年ぶりくらいに、青森市へ。

青森観光物産館アスパムに車を預け、あおぶら(笑)。
もちろん、近所にある、まるかいラーメンも堪能。
そしてそして、港近くで、
銭湯なるものを見つけて、ざんぶ、と、入浴。
気がつけば、暗くなっていて、
フェリーのチェックイン時間だ。

目が覚めれば、そこは、北海道なのだった。


aoyama kaiwai

喜多方は、おなじみ、まこと。中華そば大盛り。



aoyama kaiwai

秋田県十文字ラーメンの老舗マルタマのサッポロラーメン。
マルタマの中華そばは緑のたぬき系の味がするけど、
サッポロラーメンは、本当に、サッポロ一番味噌ラーメン系の味がするのさ。




aoyama kaiwai

津軽百年食堂に認定されてる、青森県黒石は長崎屋の中華そば。
冷やし中華そばも食べたのだけど、
冷たい方が、麺にコシがあり、スープの魚介系が際立つ感じがした。
何よりも、お店の雰囲気がたまりません。




aoyama kaiwai

黒石市街の雪除け木造アーケード「こみせ」と古い造り酒屋。
いいんだなあ、この景色。




aoyama kaiwai

青森市人気店、まるかいラーメン。メニューは中盛と大盛りのみ。
アゴ(飛魚)煮干スープの香りと酸味が独特の世界。
弘前市は高橋の超絶煮干スープよりはおとなしいかな。
噂では、スープの濃さ、麺の茹で時間と量が毎回違うとか(笑)。
その大雑把加減や、よし!




aoyama kaiwai

トップ写真のねぶたくんは、青森県観光物産館アスパムの前にある、
郵便ポストの上に鎮座していたのであった。



(撮影データ=7枚=GX100)

Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

阿寒の森の様子など。
(2011年7月21日)

mori

朝日が射しこみ森。ハクサンシャクナゲがきれい。


阿寒湖では、ここ2日くらい、
7月であることを忘れてしまうかのような気温。
天気は悪くないのに最高気温は20度に届かず、
21日の最低気温は、なんと、6度だった。

その前まで最高気温が30度近くに上がっていたので、
気温差たるや、なんと、20度以上。
着たり脱いだりこまめな体温調節を心がけないと、
体調を崩してしまうので、要注意、要注意。

ガリガリくんの食べ過ぎ、
ビールの飲み過ぎにも、注意、注意(笑)。

そんな激しい気温の変化のためか、
森の底の生き物たちの様子が例年とちょい異なる。
去年はあまり見られなかった、
オオクダホコリ、タマツノホコリ、エダナシツノホコリ、
など、粘菌たちが爆発的に発生。

その反対に、きのこの姿が、少ない、少ない。
オオホウライタケやオチバタケ系の小さいきのこは、
森のあちこちで見られるものの、
しっかりきのこきのこしたきのこは、
キイロスッポンタケくらいしか見当たらず。

原因は、気温差?それとも、7月前半の多雨?
まあ、本日、ようやく、オオダイアシベニイグチや、
ニセクロハツなどが見られたので、
これからの「きのこ大爆発」に期待したいと思います。

きのこに限らなければ、いま、阿寒の森では、
ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、アリドオシラン、
イチヤクソウ、コイチヤクソウ、など、
小さくて可憐な花が見られます。


mori

盛りを過ぎて、そろそろ落花し始めた、ハクサンシャクナゲ。


aridoshiran

蟻を通すほど細かい棘があることから名付けられた、アリドオシラン。
花の大きさが1センチもないくらい。



( 撮影データ=3枚=D300 )
Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

最近の、仕事場。
(2011年8月19日)

onneto

夏の盛りの、オンネトー。


お久しぶりでございます。

いやあ、例年、8月は、
日中のアウトドアガイド業が忙しく、
夜には温泉とビールとガリガリくんが待っている!
と自分に言い聞かせつつ、日々、耐えております。

今年は、さらに、
各種原稿書きが加わっているので、
1日が、まあ、長いのなんの……。

ちなみに、
1日の経過が長く感じるのは、
体内時計が遅れる=新陳代謝が上がる=若返り、
という説もあるので、
悪いことばかりではないかもしれませんが(笑)。

例年、夏の間の仕事場は、
阿寒湖とオンネトー周辺がメインだけど、
たまに、遠征仕事が舞い込み、
ここぞとばかり、阿寒以外の地を堪能。
やっぱり、北海道はいいなあ……。

と、いうことで、
この夏の、ぼくの「職場」の写真を、
少しだけですが、ご覧に入れましょう。


rekifunegawa

歴舟川を泳いで、川遊びの楽しさを知って、立派な川ガキになってくれると嬉しいなあ……(十勝)


akanko

阿寒湖の島のひとつ、ヤイタイ島(左)と、雄阿寒岳
カヌーを漕ぎながらの撮影は水平をとるのが難しいな



akanko

ヤイタイ島から見る、阿寒湖温泉街


onneto

オンネトー近くに広がる、アカエゾマツの純林


rawan

軽く2mはあろうかという、ラワンブキ(足寄町螺湾地区)


( 撮影データ=6枚=GX100 )
Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.



 
 近況愚写録 

最果ての地へ。
(2011年9月17日)


根室へ行って来ました。

知床方面へはよく行くけど、
根室方面へ足を伸ばすのは、
なんと、学生時代以来、20余年振り!
最果ての街は、
サンマの香りで満ち満ちていた、というか、
はっきり言うなら、生臭さかったっす(笑)!

転勤で根室に赴任している友人と、
久しぶりにゆっくりとお酒を酌み交わしたのでありました。


shigechan misoyasairamen

根室の有名店「しげちゃん」の味噌野菜ラーメン。
根室のラーメン屋さんでは、夏でもおでんを売っているのだった。



nosappumisaki

北緯43度23分07秒、東経145度49分01秒、納沙布岬。


nosappumisaki

でっかいオブジェ。北方四島がモチーフなのだとか。


sougakudai

「越後屋、お前も悪よのお……」「えっへっへお代官さまも……」
なんて会話が似合いそうなお店です(笑)。



hanasakigani

そして、テーブルの真ん中に鎮座されますは、
そう、泣く子も黙る、花咲ガニさまでございます。



sougakudai

根室からの帰り道、双岳台から見る、雄阿寒岳に沈む太陽。ナイスタイミング!

( 撮影データ=6枚=GX100 )
Copyright (C) ukigumo club All rights reserved.




ほかの愚写録をみる

HOME

お問い合わせなどはこちらへ