近況愚写録 

うか羽化してると、秋になっちゃう。
(2009年8月1日)

koezozemi

コエゾゼミくん、ガンバレ!
命ある限り魂の歌を歌い続けるんだ!!


先日、雨神さまと、
日高山脈は、チロロ岳に登っているとき、
果たして、ぼくたちは、登山が好きなんだろうか?
というハナシになった。

40キロ近くもあるでっかいザックを背負い、
沢へ入って、それこそ、命のやり取りをする。
道無き稜線では背丈よりも高いハイマツの海を泳ぐ。
おまけに、いつも、雨でずぶ濡れ(笑)。

はっきり言って、思いっきり、ツライ!

これを、修業、と呼ばないなら、
完全に、マゾ的行為だ(笑)。

結論から言うと、
ぼくは、登山が好きなのではなく、
北海道の山、特に、日高山脈が好きなんだな。
だから、多少の困難を伴っても、
多少辛くても、頑張れるのだ。

あの大自然、険しさ、原始性……。
日高山脈のすべてが魅力的なのだけど、
何より、人が少ないのがいい!

だから、東北の一部の山を除けば、
北海道以外の山で登りたい、と思う山はない。
(登ったことがある山もほとんどない)

雨神さまもほとんど同意見。
例えどんなに素晴らしい景色が待っていようと、
人ごみであふれている山に登るのなんかまっぴらだ、と。
(仕事となれば、ちょっとだけ、別だけど)

たぶん、某山岳雑誌関係のニンゲンで、
剣岳や北岳などに足を踏み入れたことがないのは、
きっとぼくたちだけだ、とほくそ笑んだ。

だいたい、人が多いのもイヤだけど、
山の上に登っても金がかかる、
ってのも気に入らないんだよなあ(笑)。

と、せっかく、友人たちが、
北アルプスはいいよおって誘ってくれるのに、
いつも、つれない返事。

人が多いってことは、
若いねえさんもたくさんいるって?
今度、ぜひ、ご一緒させてくださいませ(笑)!


ガイド仲間に会ったり、
久しぶりの友人に会ったりすると、
あの、トムラウシ山の遭難のハナシが、
話題に上がることが多い。

ぼくは、北海道の山しか知らないので、
北海道の山を基準にしたハナシしかできない。
ひとつだけ、確実に言えることは、

「北海道の山には夏はない」

と、いうこと。
計画も、装備も、常に冬を意識しよう。

そう言えば、
7月25日のチロロ岳の天気を、
携帯電話の有料山岳天気予報サイトで確認したら、
雨じゃなく雪マークがついていたもんなあ(笑)。

でも、
雨を降らせるから雨神さまなのであって、
雪はないなあ、と思っていたけどね(笑)。
だって、その昔、厳寒2月の阿寒にいらしたときも、
降ったのは、雪ではなく、雨!!だったし。
(ホント、すげえ能力だ!)

ここ二日くらいは、雨が降ってないけど、
またまた、明日は、雨の予報だ。

あ、そうそう、天気予報の的中率って、
晴れと予想していて雨になったときのみが「外れ」なのね。
つまり、的中率8割と言っても、その実は……。

ま、それはそれとして、
今年の阿寒湖は、本当に、天候に恵まれず、
このまま夏が来ないうちに秋になっちゃいそうな雰囲気。
(ってことは、まっちゃんきのこを採りに行かねば)

夏は夏らしく、冬は冬らしいのがいちばんですな。


(撮影データ=D300/60mm/RAWからJPGに変換)

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 近況愚写録 

めくるめく、粘菌ワールド!
(2009年8月4日)

kudahokori

クダホコリ


もう、何も、言うことはありません(笑)。
粘菌が嫌いな人は、見なければよろしい。

阿寒湖周辺では、今、粘菌、すごいです。

そこら中で、ぷちぷち、うにゅうにゅ、こきこき、
だれだれ、かちかち、ぷりぷり、ふわふわしてます(笑)。

雨を呪うようなことを書きつづりましたが、
天気がよければ、仕事が入ってしまうので、
(この不況下、少しは喜べよ!)
きのこ・粘菌写真を撮る時間が少なくなってしまう!

適度な雨を希望します(笑)。


(撮影データ=D300/60mm)

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 近況愚写録 

めくるめく、きのこワールド!
(2009年8月7日)

naratake

ナラタケ


いやいやいや、暑いっす!

雨ばかりだ、と文句を言い、
晴れても、やっぱり、文句を言う(笑)。
すみません、こらえ性がなくて。

朝からコエゾゼミが鳴いているし、
食中毒警報が発令されたし、
阿寒湖にも、ようやく、夏がやってきました。

3日続きの晴天なんて、7月以降初めてじゃないかな?

しかし、何というか、
気温が25度を超えると、
もう、仕事をする気力がなくなります。
暑すぎて……。

内地、特に、関東以西にお住まいの皆さま、
あんたたちは、本当に、エライ!
35度とか38度とか、熱帯雨林のような、
あの殺人的なくそ暑さの中で、
本当に、本当に、よく頑張っている!

せめて、この写真をご覧になって、
原生林の木々の葉を軽く揺らす、
そりゃあ、爽やかな風をご想像いただければ幸いです……。

と、言いたいところですが、
実は、今ごろの、阿寒の原生林、
爽やか、どころのハナシじゃありません!

ブユブヨ蚊蚊蚊ヌカカアブ、の吸血昆虫地獄です!!
(しかも、北海道の蚊は、やたらでかい!)

肌なんぞ露出していようものなら、
即座に虫が群がり黒くなるほど。
写真を撮るのも、楽じゃないっす(涙)。

ちなみに、ぼくの、夏のお出かけスタイルは、
Tシャツの上にレインウエア、長ズボン、長靴、
頭には、白いタオル。
そして、止まっているときには、防虫ネットをかぶります。
(暑くて、汗だらだらですが、ひたすら、耐えます)

手先など露出している部分には、
虫よけのために天然ハッカを思いっきり吹きかけ、
腰には、蚊取り線香をぶらさげています。

虫よけリングとか、
虫のいやがる超音波を出す装置とか、
とにかく、
ありとあらゆる防虫対策を試みましたが、
阿寒の原生林に生きる超絶吸血昆虫の前では、 まったくの、無力。

最終的に行き着いたのは、
肌を露出しないことと、ハッカ、蚊取り線香、です。
(あと、刺されても、ガマン、ガマン)

虫が怖くて写真が撮れるか!


(撮影データ=D300/60mm)

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 近況愚写録 

禁断症状回避!
(2009年8月11日)

yahata shioyasaiwantanmen oomori chasyu1mai tsuika

白糠町「やはた」
塩野菜ワンタンめん大盛り 追加チャーシュー1枚


暑いと、無性に、ラーメンが食べたくなる。
(と、いうより、いつも騒いでるな……)
それに「本」も切れてきた。

朝6時から昼の11時までの間に、
3本のカヌーガイドをこなしたので、
さささ、と、逃走(笑)。

白糠の「やはた」でラーメンを食べて、
釧路の「コーチャンフォー」で「本」の補給をした。
本そのものは通販のアマゾンやbk1で注文できるけど、
大量の新刊本が醸し出すあの香りは、売ってないからねえ(笑)。

阿寒湖に滞在しているときは、
堪え難きを耐え、忍び難きを忍び、努力に努力を重ね、
1度の本屋さん通いで「禁断症状」を、
約2週間抑えることができるようになったさ。
(東京に住んでいたときはほぼ毎日本屋さんへ寄っていた)
なんせ、
車の走行距離は、往復約180キロだもんなあ。

田舎で生活するのは、なかなか、大変なのである。


(撮影データ=GX100/JPG)

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 近況愚写録 

きのこ、粘菌、そろい踏み!
(2009年8月13日)

shiroutsubohokori/kimizugokenohana

シロウツボホコリとキミズゴケノハナ


「きのこが、あった」
「粘菌が、いた」

一般的に正しいかどうかわからないけど、
ぼくは、こういう使い分けをしている。

粘菌を知らない人に、
粘菌とは何ぞや?を説明するとき、
いちばん手っ取り早い説明は、

「アメーバと、きのこを、合わせたようなものです」。

決して正確ではないかもしれないけど、
あながち、間違いでもないと思う。

粘菌は、アメーバのように動き回り、
きのこのように胞子で増えるから。

現在、生物の分類は、
原核生物と真核生物に分けたうえで、
真核生物を、さらに、
動物界、植物界、菌界、プロティスタ界、
の4つに区分する、生物5界説が主流だ。

粘菌は、真核生物だから、
原核生物が属するモネラ界には入らない。
葉緑素を持っていないから植物ではない。
運動能力を持つけど多細胞生物ではないから動物ではない。
逆に、運動能力を持つゆえに菌類でもない。

属すべき適当な界がないから、
という、ものすごく消極的な理由で、
プロティスタ界に分類されている。

プロティスタ界ってのは、
動物、植物、菌類の定義から外れた真核生物を、
一把ひとからげにしちまってる界。

つまり、
粘菌くんの生態は、
まだまだ謎に包まれているってことだ。

よくよく考えてみれば、
生物分類なんざニンゲンの都合だけのことで、
地球上に生きている生物には、
何の関係もないことだよなあ。

粘菌くんは、ニンゲンのことを、
どう認識しているんだろう?


(撮影データ=D300/60mm)

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 近況愚写録 

ちょい、スランプ!
(2009年8月18日)

bukkakesoba

津別町相生道の駅の「ぶっかけそば」


いやいや、阿寒湖は、もう、秋です!

今年の夏は、実質、1週間だけ(笑)。
多雨冷夏だったけど、
地球温暖化は、ひと休み、なのかな?

ここのところ、ちょっと、
言葉のスランプに陥ってしまい、
頭の中では、
いろいろなアイディアがぐるぐるまわっているのに、
なかなか言葉にできない、
と、いう状態が続いてます。

原稿も書かなくちゃならないし、
企画書の締め切りも近づいているのだけど、
書けないものは、仕方ない(笑)。

こういう時もあるわな。

言葉が浮かばないので、
きのこ、粘菌写真に力を注ごう、と思いきや、
まだまだ続く夏休みハイシーズン、
朝から晩まで、肉体労働系が、けっこう、忙しい。

ふう……。

おいしいラーメンが食べたいけど、
釧路や白糠や帯広まで行くヒマがない。
(そろそろ本の禁断症状が……)
仕方なく、わずかな空き時間をつかって、
近所にお蕎麦を食べに行くのがせいぜい。
(車で25分かかるけど)
ま、仕方ないか。

9月初旬の山の取材を終えたら、
きのこ、粘菌三昧だ〜!

この写真のお蕎麦は、
「ぶっかけそば」って言うんだけど、
ぜひぜひ、お蕎麦と天ぷらを別に、
つまり、普通の、天ざる、天もり、にして欲しい。
だって、せっかくのお蕎麦の味や香りが……。

さて。
今日は、森へ行くヒマ、あるかなあ……。


(撮影データ=GX100/JPG)

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 近況愚写録 

太平洋に向かって叫ぶ!
(2009年8月22日)

pacific

十勝沖の太平洋
(撮影データ=D300/60mm/RAWからJPGに変換)


まだうさん臭くなかった頃の某県知事が、
出演していた青春ドラマみたいだけど、
もやもや、くさくさ、している時は、
海へと出かけて、大声で叫ぶに限る(笑)。

でも、今の時期、北海道の海辺では、
どこもかしこも、鮭釣り人に占領され、
1メートルおきに竿が乱立しているので、

ばかやろ〜!

などと、大声で叫ぶには、
ちょっとだけ勇気がいる(笑)。

ところで、ぼくは、別に、
くさくさしているわけではないので、
海に向かって叫ぶ必要はないんだけど、
まあ、一応、小声で、叫んできました(笑)。

らーめん、くいてえ〜!


と、言うことで、
行きつけの、ラーメン屋さんへ(笑)。

おいしゅうございました。

akamon/misoyasairamen oomori

大樹町「赤門」の、味噌野菜ラーメン大盛り
(撮影データ=GX100/JPG)

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