近況愚写録 

真っ赤な落ち葉と。
(2008年10月20日)

mamehokori

マメホコリ


oochirimentake

オオチリメンタケ


fukisakurashimeji

フキサクラシメジ


shirosusuhokori

シロススホコリ

(撮影データ=4枚=D300/60mm/JPG)


少しだけお湿りがあったので、
あんまり期待せずに、阿寒川周辺の森へ行った。

相変わらず、ムキタケだけは、
どこに目をやっても、大量にあるのだが、
地面は、大量の落ち葉に埋もれて、
きのこを探すのは、非常に困難。

だけど、
きれいに紅葉した葉っぱと、
きのこ・粘菌の組み合わせは、
当然、この季節しか撮ることができないので、
懸命に「モデル」を探した。

ちなみに、
フキサクラシメジは、
持ち帰って、食べてみたのだが、
(茹でこぼしてから、みそ汁)
サクラシメジ、ムラサキシメジなんかよりも、
苦味も癖も少なく、そこそこおいしゅうございました。

と、いうことで、近々、
東北へ向けて、旅立ちます。
更新は、しばらくお待ちくださいませ。


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 近況愚写録 

出発準備。
(2008年10月18日)

毎朝、なぜか、4時45分に目覚める。
外は真っ暗で、街灯がこうこうと闇を照らしている。

歩いて事務所へ行き(徒歩1分)、
かりかりと豆を挽いて、丁寧にコーヒーを淹れ、
メールをチェックしているうちに明るくなりはじめ、
早朝の仕事がなければ、すぐさま森へ行く、
というのが、これまでのパターンだった。

ここ数日は、森を歩いても、
ピチピチのきのこ・粘菌に出合えることがほとんどなく、
散策時間も、多くの場合、1時間以内になった。

おまけに、今日は、天気もあんまりよくないので、
朝っぱらから、ホームページの更新作業をしているわけさ。

きのこ・粘菌に出合えない北海道に未練なし、だぜ!

心置きなく、東北へ向かうために、
昼間は、日替わりで、
行きつけのラーメン屋さんへ出かけ、
行きつけのお蕎麦屋さんへ出かける。
(片道15キロ〜80キロ!!が、ガソリン代が……)

心の出発準備完了まで、もう少しだ(笑)。

今週末、アウトドア系の仕事はヒマヒマだけど、
久しぶりに、森へ行くのはお休みにして、
昼日中から、
北海道限定サッポロクラシックを飲み、
のりしお味のポテトチップスをつまみつつ、
読書に勤しむことにしようかな〜。

ぼくは、常に、5冊くらい平行して読んでいるのだけど、
今、ソファーの横に積んであるのは、

「モダンタイムス」 (伊坂幸太郎)
「フロスト気質 上」 (R.D.ウィングフィールド)
「カフカ・セレクション 1」 (フランツ・カフカ)
「ザ・コピーライティング」 (ジョン・ケープルズ)
「地球システムの崩壊」 (松井孝典)

である。

読みはじめたばかりだけど、全部、アタリ、かも。
これで、北海道生活最後の日々も、充実するなあ(笑)。

ちなみに、
吉田秋生の「海街diary」シリーズ最新刊「真昼の月」。
前作から1年近く待った甲斐もあったなあ。
迷わず、最近のイチオシ。


kurizaki

ここ数日、暖かい日がぶり返したので、
夏が来たと勘違いしたのか、花が咲いていた。
(野生の花ではないかも。名前はわかりません)


nonakaonsen

白く濁った温泉が川になっている。
湯船こそないけど、ちょうどいい湯加減だ。
ひと月前に、ここで、子を2匹連れたくまさんを見た。
湯治ですか?と声をかける間もなかったけど。

(撮影データ=2枚=D300/60mm/RAWからJPGに変換)
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 近況愚写録 

2008年北海道阿寒紅葉、ファイナル。
(2008年10月14日)

今年、2008年の阿寒湖周辺の紅葉は、
体育の日の連休に、ほぼ見ごろを迎えた。

雄阿寒岳の登山口近くの景勝地、
滝口と滝見橋には大勢の人が押しかけ、
駐車場から車があふれて、
国道の登坂車線にずらっと並ぶ混雑だった。

駐車場所を確保して、阿寒川へ下り、
下流へ向かって、道無き道、ときおり、川の中を進む。
10分も歩けば、人ごみとは無縁の世界に浸ることができる。

ここ数日、急激に黄色くなったカツラの葉から、
甘酸っぱい、乳酸菌のような香りが漂う。

川のせせらぎ、

木々のざわめき、

クマゲラの鳴き声、

と、

ときおり、国道を走る、トラックの走行音……(涙)。

しかし、まあ、これが現実だ。

強い風に吹かれて、色づいた葉が空を舞う。
見上げたときの空の面積が日に日に大きくなり、
地面が色鮮やかに彩られていく。

きのこや粘菌はあまり見かけなくなってしまったけど、
まあ、秋の最後に、この景色を独り占め!できたから、

よし、

とするか。

akangawa kouyo


akangawa kouyo


akangawa kouyo


mukitake

ちなみに、このきのこは、ムキタケ、です。


akangawa kouyo


akangawa kouyo


akangawa kouyo


akangawa kouyo


(撮影データ=8枚=D300/35mm、60mm/RAWからJPGに変換)
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 近況愚写録 

ベニカノアシタケ。
(2008年10月11日)

雨が降って、紅葉が急激に進んで、
緑色が少し残ってはいるものの、
ほぼ、見ごろ、と言えるようになった。

世の中は3連休、ということで、
阿寒湖周辺、オンネトーの紅葉名所には、
たくさんの観光客が訪れている。

人がたくさんいそうな場所には、
近づかないようにしないと。

で、まったく人が来ないような、
森の奥の奥の苔むした場所へ行ってきた(笑)。

ムラサキシメジが顔を見せはじめ、
エノキタケが最盛期を迎えつつある今、
阿寒のきのこシーズンは、
最終盤に突入したのであった。

ぼくが北海道を旅立つ日も近い。


benikanoashitake


benikanoashitake


benikanoashitake


enokitake

おまけ。
待ちに待った、エノキタケ。
人工栽培のひょろひょろとは比べるもなく、
天然物は、ものすごくうまい。

(撮影データ=4枚=D300/60mm/RAWからJPGに変換)
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 近況愚写録 

北海道阿寒紅葉最盛期、ちょい前。
(2008年10月9日)

阿寒湖周辺も、いよいよ、紅葉シーズン突入。
進み具合の問い合わせが増え、
テレビ局の取材もちらほら入るようになった。

今年の紅葉は、
例年より遅れているし、色づきもイマイチ、だと、
何の不思議もなく思っていたのだけど、
なんか、それが当たり前になった感じがする。
この「近況愚”写”録」でも毎年そう書いてるし(笑)。

確かに、この3年くらいは、
夏から秋にかけて、気候が安定せず、
季節関係なしに、暑かったり、寒かったりしているなあ。

それを、直接的にも、間接的にも、
いわゆる「地球温暖化」の所為にするのは簡単だけど、
ぼくの拙い知識では、
今のところ原因は分かりません、と、言えるのみ。

だって、
このままでは50年後の地球がアブナイ、みたいな論調で、
環境問題が語られることがあるけども、現状では、
どんなに高性能のスーパーコンピューターを使っても、
たかが1週間先の天気さえ予測できないんだぜ。

50年はおろか、10年だって、
先を読むのは相当難しいはずじゃん。

と、ぼくは、天の邪鬼だから、
自分の心の中ではけっこう認めていても、
みんなと逆のことを主張したくなるんだよなあ(笑)。

だから、
何でもかんでも「エコ」を主張したり、
地球温暖化による環境破壊説を熱く語ったり、
政治、宗教、プロ野球、Jリーグなどなど、
ある特定のものの支持を他人に強要する人には、
ついつい反対のことを言って怒らせてしまいがちだ。

大人げなくて、実に、すみません。

あれあれ、紅葉の話から、ずれちゃったぞ(笑)。


akangawa kouyo

個人的には、全部真っ赤っかや黄色に染まるより、
緑が少し残っていた方が好みだ。


akangawa onsen

阿寒川の上流部ではいたるところから温泉が吹きだしている。
生たまごをつけると、絶妙塩味がついた絶品温泉たまごができるのだ。


akangawa onsen

温泉がつくった造形。
すごく貴重な場所だったりして。


akangawa kouyo

阿寒川の渓流美も、なかなかでしょ?


akangawa kouyo

黄色くなったカツラの木の周辺では、
甘酸っぱいような匂いが漂っていた。


sugitake mukitake

ヒラタケとムキタケ。


(撮影データ=6枚=D300/12〜24mm/RAWからJPGに変換)
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 近況愚写録 

雨上がりの、冷えた朝。
(2008年10月5日)

たっぷり雨が降った日の翌日、
意気込んで、早起きして、森へ行くも、
期待したほどの「きのこ大爆発」は見られなかった。

ま、こういう時もあるわな。

しかし、しかし、
三脚を持つ手がかじかむような、
きりり、とした寒さと、
フィトンチットたっぷりの森の香りが、
身も心も、しゃきっと、させてくれる。

そう、
朝の森を歩くのはすごく気持ちがいい。

「きのこ大爆発」こそなかったけど、
いろいろなきのこが顔を出しはじめたので、
モデル探しに苦労することなく、
楽しい撮影ができた。

満足、満足。


ちなみに、
ぼくが9月に撮影した写真のデータ量は、
30ギガをちょっと超えた。
1日に、1ギガのデータを撮影している計算だ。
(その9割が、きのこ、粘菌だ!)

いま使っているNikon D300のRAWデータは、
ちょい圧縮をかけても、1枚およそ10メガくらいあるから、
1日におよそ100枚くらい撮影しているのか。

他の人に比べて、
多いのか少ないのかわからないけど、
いやはや、フィルムを使っているときには、
考えられない枚数だ。

デジカメさまさま(笑)。


shida

阿寒湖周辺でも木々の葉が色づきはじめた。
とはいえ、びっくりするほどきれいではない。


fuchidoritsuetake

太陽が射し込む前なので、
フチドリツエタケに霜の結晶が残っていた。


bunashimeji

小っちゃな、小っちゃな、ブナシメジ。


kinoko

残念ながら、このきのこの名前は分かりません。
背景の青はオンネトーです。


numerisasatake

紅葉し始めたゴゼンタチバナの間から、
ヌメリササタケが顔を出していた。


mstsutake

小っちゃなきのこの頭を見つけて、
掘り出してみたら、なんと、マツタケだった!


utsubohokori

きのこばかりなので、最後に粘菌を(笑)。
ダケカンバの倒木に、ウツボホコリがびっしりついていた。


(撮影データ=7枚=D300/60mm/RAWからJPGに変換)
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