北海道冬季極寒撮影術。
2006年 2月 21日 火曜日

drift ice

ところによっては、マイナス30度を下回ることも、
決して珍しくない、冬の北海道。
でも、思いっきり寒いけど、この、
冬ならではの風景がたまらないんですよね。
ってことで、「冬の北海道で写真を撮りた〜い」という人に、
ぼくが実践している、人とカメラの防寒対策をお教えしますね。

ちなみに、上の写真は、ぼく本人が、今年の2月中旬に、
野付半島で流氷の撮影している姿です。
(同行したH氏によって、知らない間に撮られてしまった)
この日は、阿寒湖を朝3時に出発して、
5時半過ぎに野付半島に着いたのですが、
阿寒湖の気温は、マイナス26度、
野付半島では、マイナス18度でした。
(コールマンの携帯型温度計で計測)

まず、服装です。
暑い、寒い、という感覚は、個人差がありますが、
ぼくは、体質的に、寒さにはかなり強い方なので、
もしかしたら、あまり参考にはならないかもしれません。
一応、メーカー名まで書いておきます。

・上半身
 「ナイキ」の化学繊維の長袖Tシャツ、
 「エルエル・ビーン」のフリース、
 「コロンビア」のダウンジャケット。
・下半身
 「ゼロポイント」の化学繊維の下着、
 「タラスブルバ」の化学繊維アンダータイツ
 「ユニクロ」のエアテックパンツ(フリースの内張り)
・足
 「ユニクロ」のスポーツソックス
 「ノースフェイス」のフリースソックス
 「エルエル・ビーン」の冬用メインハンティングブーツ
・頭(顔)
 「ノースフェイス」のフリース帽子+ダウンのフード
 (吹雪とか強風のときは、フェイスマスクも着用)
・左手
 「モンベル」の3層構造の冬用手袋+薄い綿の手袋
・右手
 薄い綿の手袋(「モンベル」の3層構造の冬用手袋)

なぜ、右手は、薄手の手袋1枚かというと、
カメラの操作をするためですね。
しかし、そこは、マイナス20度以下の北海道、
薄手の手袋1枚じゃあ、とてもじゃないけど、
手がかじかんで、寒さが、すぐに痛みに変わっちゃいます。
で、威力を発揮するのが、ダウンの右ポケットに入れた、
昔懐かしい、ベンジン燃料の、「ハッキンカイロ」。
カメラを操作している時以外は、ずっと「ハッキンカイロ」を、
ポケットの中で握りしめているわけです。
(使い捨てカイロは、極寒では、まったく役に立たない)
さらに、ダウンの右ポケットには、
予備の電池とCFカードを入れておきます。

もちろん、このスタイルは、
車からさほど離れない場所で撮影する場合ですね。
スノーシューをはいて、何キロも歩く、という時は、
Tシャツとアンダータイツの上に、
モンベルのレインウエアを着込むだけで済ませます。
(なんせ、大汗かきなもので、それでも汗をかいてしまう)
もちろん、バックパックの中には、
フリースか、寒さによっては、ダウンジャケットを、
必ず入れておきます。

次に、機材の防寒対策。
この日、使用しているカメラは、
デジタルカメラの、NIKON D2X。
(CFカードは、Sandisk ultra2 2G)
レンズは、AF-S NIKKOR 28〜70mm F2.8D、
(デジタルカメラ用UVフィルター)
三脚は、スリック カーボンマスター 813FA、です。

実は、防寒対策、と言っても、
たとえどんなに寒い日でも、カメラには、
フリースの目出し帽を被せているだけなんですね。
(目の部分から、レンズを出すわけです)
待っている時間が長いとき、
あるいは、雪が降っている場合には、
その上から、さらにタオルをかけておきます。
マイナス30度で撮影したこともありますが、
寒さで動作不良になったことは一度もありません。
(NIKON F5、F3、D70でもトラブル無し)
先日、写真のキャプションでも書きましたが、
長時間低温下で撮影をしていると、
シャッター音が、少し鈍くなっちゃったのですが、
撮影には問題ありませんでした。
ただ、極低温での撮影なので、
電池はけっこう早く消耗してしまいます。
(D2Xは、1回の充電で、500枚以上は楽に撮れます)

あと、撮影中に、ファインダーや液晶が、
吐く息で凍ってしまうことがよくあります。
ですから、レンズ掃除用の布も、
取り出しやすいポケットに入れておくと便利ですね。
レンズやボディーに付いた雪を払うには、
ブロアーを使います。

あと、三脚を使う場合、
冷やされた金属部分に肌が張り付かないよう要注意。
脚にはテープなどを巻いておくといいかもしれません。
(ぼくの三脚にはもともとウレタンが巻いてある)

寒さよりも気をつけなければならないのが、
結露なんですね。
特にデジタルカメラは電子部品が多いので、
思いっきり寒い野外で撮影したあと、
暖かい車や建物の中に入るときは要注意です。
ぼくが結露対策に愛用しているのは、
アウトドア用のクーラーバック。
丈夫そうだし、ほぼ完全に密閉状態にできますから、
車に乗り込むときには、
乾いた布でしっかり雪などの水分を拭ったうえで、
カメラやレンズをフリースの袋にくるんで、
さらに、ビニールのスタッフバックに入れ、
クーラーバックの中に放りこみます。
暖かい部屋に戻っても、しばらくは、
フタを開けずに我慢、我慢。
部屋のなるべく涼しい場所に1〜2時間放置したあと、
ちょっとだけフタを開けてまた1時間くらい放置。
少なくても、2〜3時間くらいは、
カメラ類を取り出さない方が無難ですね。






近況愚"写"録

氷瀑と流氷。
2006年 2月 16日 木曜日

oshinkoshinnotaki

早朝の写真を撮るためには、ごくごく当然のことながら、
早起きが必要なのである。
今の時期だと、道東の日の出は、6時20分くらいなので、
ちょっと遠出をする場合は、大変だ。
で、この1週間で、3回目の3時起床!をして、
(1日おきに3時に起きてるのさ)
眠い眼を擦りながら、一路、知床へ。
途中、清里町あたりでは、月も金星も見えていたのに、
ウトロに着いたとたん、小雪が舞っている。
ちくしょう、天気予報では、晴れって言ってたのに……。





近況愚"写"録

SL 冬の湿原号
2006年 2月 7日 火曜日


sl

この日は、朝3時起きして、
日の出のシーンを撮影すべく、摩周湖へ。
まあ、しばれるのしばれないのって、
マイナス25度を下回る気温のため、
カメラもダウンジャケットも霜で真っ白けさ。
で、次に向かったのが、釧路湿原。
この時期、毎日、SLが運行されているので、
一度くらいは姿を見たい、と前から思ってたわけです。
塘路湖近くの、湿原が見下ろせる小高い丘に、
ひいひい言いつつ登り、待つことおよそ1時間半。
轟音をとどろかせて、SLがやってきましたよ。
(いやあ、この蒸気機関車ならでは音が、ものすごくいい!)
で、線路近くで餌を食べていた鹿を、
汽笛一声で蹴散らしつつ、ぐんぐん近づいてきます。
(この写真のいちばん下にも逃げる鹿が写っている)
当初の狙いは、湿原を走るSL,というテーマで、
湿原全体の中の一つの要素としてSLを捉えようとしたのだけど、
いざ、ファインダーをのぞいてシャッターを切っていると、
ついついSLをアップにして撮ってしまうんですねえ。
まだまだ修業が足りねえなあ、と実感した一日でした。





近況愚"写"録

白糠に、やはた、あり。
2006年 2月 5日 日曜日


ramen1

うまい!!
写真は、しょうゆワンタンめん大盛り、です。


ramen2


ごちそうさまでした。
また、来週、食べに行きます。





近況愚"写"録

飛翔
2006年 1月 29日 日曜日


tantyo


またまたタンチョウの写真ですが、
北海道に来たからには、やっぱり、
タンチョウを見たくなっちゃうんですよねえ。





近況愚"写"録

柴犬・はな、エリマキ犬になる。
2006年 1月 12日 木曜日


hana6



hana7


新年早々の1月4日、
避妊手術を受けました。
抜糸までの1週間、窮屈なエリマキ生活です。



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